新たなマシュと向かい合え
※このブロッゴにはFGO第二部のネタバレが含まれている。あと、ドリトスのはつめい者は実はテキサス人だ。※
よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。
今日の記事を始めるまえに、お前は俺に言いたいことがある筈だ。
そう、「浅上藤乃の記事はどうした?」と。
だが、俺は彼女の記事を書くつもりはない。少なくとも、当面の間は。
俺は、いままで、サーヴァントしょうかい記事を書くときに、実は、ある種の割り切りをしてきた。レベルはカンストさせる。スキルレベルはなるべく上げる。絆は5まで上げる。そこで発揮できる性能こそが、お前のカルデアでも役に立つ性能なのだと。どこかで、そう妥協をしてしまっていた。
俺は、推しベイブについて書こうとしたとき、そのことに気付いた。
「もっと先まで行けるんじゃないか?」「こいつの可能性はこんなものなのか?」と俺の思考はボラドーレスめいてぐるぐる回り始め、ひとことで言えば、れいせいでいられなくなり、記事が完成しなくなった。完成しない文章は、無いのと同じだ。
もしも、お前がじぶんの力では語りえぬものと向かい合った時、そこには二つの道がある。一つは、力の限り言葉を費やし続けるか。それとも、沈黙するかだ。俺は結果的に後者を選ぶしかなかった。
それが、俺が腑抜け、このブロッゴの更新が滞っていた情けない理由だ。あと、今回はあの牛についての話もしない。次に出てきた時こそ、カルネアサダ記念日にするとだけ言っておく。
そこから立ち直るため、俺はひとまずメキシコに旅立ち、ドリトスを買い、そして塩漬けしていたサーヴァント記事シリーズ原稿を書き直してこうかいすることにした。そうこうしている間に、月日は流れ、お前は老いて、死んでいった。
いや、じっさい、そこまでの時間は経っていない。しかし、けっきょくは同じことだ。俺もお前も、同じ人間でいつづけることはできない。人はだれしも、コナンのえいが(注:少年探偵ではない)に出てくる回すやつを回しているうちに、屈強なシュワルツェネッガーになる。
それは、バンデラスでも同じだ。別にブラック・バタフライとかいう日本未公開映画のはなしとかをする気はない。マシュの話だ。
第二部で、マシュのせいのうは大きく変わった。だが、別にオプティックブラストとかいう罰ゲームみたいな能力を得たわけではない。むしろ、いろいろなものを失った。5ターン中3ターン張れるインチキみたいな防御バフや、あっというまに100ナチョスたまる第三スキル。そして、ナチョス供給能力……何もかもをなくしてしまった。
まぁ、「バトルキャラ」からコスチュームを変えれば元に戻るのでべつに心配しなくていいのだが、今回は新しいマシュとのつきあい方をかいせつすることにする。
はじめる前に一つ、言っておく。新しい、マシュ・オルテナ……オルタナ……マシュ・オルチャータは、今までのマシュとは別の飲み物だ。コーラとルートビアくらい違う。せいのうをあれこれ言う前に、お前は、FGOにかんして一つ思い出すべき原則がある。
「同じ効果のスキルを、たくさん持ってるヤツは強い」。
その原則だ。もしかすると言ったことがなかったかもしれないが、気にするな。マシュ・オルチャータは、ターゲット集中スキルを2つもっている。それぞれ1ターン、あわせて2ターンだ。
これを聞いて、「3ターン集中のゲオルギウスを使えばいいのでは?」と思ったお前、そう、そこのお前だ。お前は、間違っていない。だが、不十分だ。勿論、マシュのしゅつえんコストがタダだというのもある。0と4はすごく違う数だ。だが、それだけでもない。
「3ターン使えるスキルが1つ」と、「1ターン使えるスキルが2つ」は、ぜんぜん意味が違う。お前は、スキルを好きにオンオフできるのだ。常時垂れ流しのオプティックブラストとは違う。
ターゲット集中の使用タイミングを選べることは、要するにヤバい攻撃をかくじつに2回、防げるということだ。ここでのヤバい攻撃というのは、だいたい単体宝具と同じ意味だと思って貰っていい。但し、宝具を防ぐなら、第三スキル「悲壮なる奮起の盾」を必ず先に使うべきだ。
理由は、単純だ。片方のスキルには無敵がついているのに、もう一つのスキルには無敵も防御バフもついていない……これが示す現実は、一つ。スキル・アンド・ダイ……メキシコのむじひなしんじつのひとつだ。つまり、2回目のターゲット集中……第二スキル、「アマルガムゴート」を使っているときに、マシュは死ぬ。宝具を受ければかくじつにだ。ナチョスはお情けで貯まるが、それを使うより早く死ぬだろう。だが、それでいい。すぐ死ぬか、後で死ぬか。その違いだけだ。お前に出来るのは、それを無意味なものにするか、そうでないかの選択だけだ。
……だが、これが、あの戦いを生き延びた後の彼女の在り方だとするならば。それはなんと残酷なことではないか。
……話を戻そう。宝具については、積極的に使うよりむしろ、ダイする前に「置き土産」として使う運用になるだろう。シールダーというクラスのおかげで、うまいことナチョスを焼けば命が燃え尽きるより早く100ナチョス貯められることが多い。勿論、礼装でサポートすれば安定する。
宝具はキャメロットが猥褻物指定された以外にも、地味にダメージカットが回数制になった代わりに5ターン持続になったので、少しテクニカルだがナチョスアシストで宝具を先に撃ち、通常攻撃は宝具効果で捌いて要所でターゲット集中する、という運用もなかなか良いだろう。
お前は概念礼装というとすぐにポートレート爺をつけたがるが、今回のマシュはスターティンッグメンバーに入れた場合、高確率でアタッカーバンデラスより先に死ぬので、死んだ後に効果を発揮する礼装も選択肢に入る。何故かこの手の礼装はイベントメキシコ限定が多いので、持っていれば、の話になるが。
そうでなければ、血液袋ライオンとか、普通にナチョス系礼装とかを積んでおくといい。
……あと、第一スキルの「バンカーボルト」については、せつめいが長くなる割に効果がそこまででもないので、省略する。単純に、マシュのバスターにスターが集まったら使う、くらいの感覚でいいだろう。但し、「一回目のB」にしか効果が付かないので、二枚Bを使うときはちゅうしろ。
こんかいの記事を一言でまとめれば、「戦線にとどまる」というよりは、「どうやって死ぬか」を考えるようになった。それが、マシュ・オルチャータだ。こんかい俺が言いたいことは、三つ。
①新しいマシュは別のサーヴァントと思え。
②第3スキル→第2スキルの順で単体宝具を防げ。
③宝具(できれば)と礼装で、残った味方をサポートしろ。
④第1スキルはてきとうにつかえ。
4つだ。これだけだ。
(7/23ついき)
「実際運用すると、宝具の二回目を受けさせるのは難しい」という意見があった。
敵が一体の時などは確かに難しいので、もし第2スキルを切っても生き延びてしまった場合は、第一スキルで火力を水増ししながら宝具を目指す運用になる。