考えるタケノコのブロゴ

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ナチョスが終わり、春が来る。

 よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスター。文章を書き、コロナ・ビアを飲み……そして時々、FGOのかいせつ記事を書くそんざいだ。

 このブロッゴもしばらく更新がなかったので、お前も俺のことを忘れていたかもしれない。だが、お前の人生はそもそもそういうものなのだ。日々、畑を耕し、家に帰って家族と話をし、泥のように眠り……そういうことをしているうちに、色々なことを忘れていく。大切なことも、そうでないこともだ。だが、だからこそ。そうした日々の中で、忘却に耐え残ったものは尊いのだ。

 

 ブロッゴの更新がなかった間も、いろいろなことがあった。冬が過ぎ、春がきて……夏になり……俺は、カクテルSHIROU(※本当に売っている)をのみながらヘブンズッフィール3をみた。すごかった。映画館を出るとき、俺は桜が咲いているのを幻視した。ハカランダ(※注 メキシコに生えてる木。桜っぽい)ではなくだ。
 今までと違い、俺は「見に行け」と無条件に言うことはできない。時世的なこともある。だが、いつかは必ず見て欲しい。できれば、1とか2もふくしゅうした後でだ。

 

 あと、しらないうちにオリュンッポスがじっそうされて……俺はメキシコについて語れることが少し増えた。なので今日は、すこしだけタイプッムーン世界の歴史の話をしよう。


 神世の時代……世界はナチョスで満ちていた。なにもしなくてもお前はナチョスを入手できたし、いくらでも宝具を撃てる100%バンデラスだった。だが……神代が終わると……世界を無料ナチョスが覆う時代は終わってしまった。魔術師のお前は、ナチョスを確保するため飽くなき闘争と研究を繰り広げ……アーツチェインしたりクリティカルしたりしなければならなくなった。
 つまり、MEXICO……それは神代……しんのおとこ達の土地なのだ。そして謎に包まれた嘗てのブリテンがいかなる国だったかも、今のお前にはわかるはずだ。そう、メキシコだ。

 

 だが。全人類分のナチョスがもしあったからといって、人類すべてがバンデラスになる必要はない。バンデラスと非バンデラスのサーヴァントが手を組んでこそ、お前のFGOは大成功率5倍になるのだ。そのことを、ブロッゴを読んできたお前は知っているはずなのだ。

 そして、それを教える者が、ついこの前実装された。アルトリア・キャスター…… そういう名前だ。ペンとかドラゴンとかではない。

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 アルトリア・セイバー。バスターが6枚ある王。もはやバンデラスの代名詞だ。今まで行き掛かり上あまり触れなかったが、うちのカルデアにもフル強化のアルトリア・セイバーがいる。
 頑なにバスター宝具を手放さなかった王(水着のことは忘れろ)だが、時代は変わる。今回の王は、バスターではなくアーツを強化するようになったのだ。己がバンデラスであることを、やめたのだ。


 アルトリアはFGOの顔で(アイコンを見ろ)、おまけに定期的に増えるせいしつを持っている。つまり、日々環境変化を続けるFGOにおいて、ある種の示準化石めいている。そのアルトリアがここまでのナチョス大盤振る舞いとアーツ強化を持ち込んだということは、FGOは第二紀アーツ時代に突入したといえる。

 

 具体的な使い方としては、ナチョスとアーツバフをばらまき、味方がファンタズムする。そして、ポートレート爺は倉庫行きになる(ならないこともある)。いじょうだ。

 もうすこし詳しく言うと、彼女は完全なるサポート特化……スキルによるナチョス供給と、「ナチョス・クリティカル・オーバーキル」によるリチャージ強化という両方の能力を兼ね備える。つまりこれは、ナチョス屋台を営業しながらナチョスのつくり方を他人に教えているようなもので、明らかにおかしい。商売をする気がない。

 なので、一緒に運用するアーツ・バンデラスにつける概念礼装はアーツ強化&ナチョス効率アップが相応しいだろう。周回なら、入手難度込みで「ジェット・リー」とかがおすすめだ。

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 あと一応書いておくと、アルトリア・キャスターはマーリンや孔明と違って、ナチョス量がスキルレベルで増えるので、完全に性能を発揮させるには非人道スキルレベリングが必要になる、という問題がある。まぁ、第一スキルがレベル1でも80ナチョスくれる例の礼装と合わせて即時宝具はつどうできるので、ノープロブレムだ。

 

 しかし……アルトリア・キャスターの価値は、お前が右下小動物めいて駆け回る周回だけにあるわけではない。彼女の真価は……おそらく長期戦にある。マーリンも即効性のあるスキルと長期戦向けの宝具の組み合わせだったが、彼女はより攻撃的に洗練されている(代わりに防御、回復はアウトソーシングする必要がある)。

 3ターン継続のスキルも見どころだが、なかでも、「対しゅくせい防御」……多分、近々スターリンとかと戦うことになる準備だと思うが……については、まだ評価は難しい。今のところはとりあえず、「無敵と一緒に付与できるスゴイムテキ」と思っておけばいいだろう。ナチョス・リソースを自分に傾ければ高速起動できるので、ジャンヌ・ダルクの宝具とマーリンのスキルの中間くらいの使い勝手、と言える。勿論、付与が別枠であることを利用して、並べて運用する手もある(アルトリア・キャスターの方は回数性なので、保険に使うことになる)。

 

 総じて……アルトリア・ノットバンデラス・キャスターは、まだその全貌を明らかにはしていないが、しんの男たちの世界と人間の世界の狭間を統べる王にふさわしい性能といえるだろう。

 

 今回は歴史の話をしたので、最後は少し未来の話をして終わろう。

 孔明の解説をしたときに、俺は、ナチョスを求めて這いずりまわる時代は終わった、と言った。今回は、それが本当の意味で終わった、と言えるだろう。
 だが、そもそも。FGOのサーヴァントは3枠しかいない。

 過去ならいざしらず、「いま」の環境で、周回のためにナチョス供給とバフのためだけにサポーターを割くのは果たして合理的なのか? という問題はある。
 むろん、ナチョス・リチャージメントとか、オーダーチェンジするか、人の心を捨てた陳宮マシーンになるか。そういう方法で解決可能だが……ボイジャーのような例(そのうちブロゴで取り上げたい)もある。


 それに……春は、過酷な夏の前触れでもある。
 ここまでナチョス大盤振る舞いということは、今後、サーヴァントの宝具オーバーチャージ前提環境が来る可能性があると俺は見ている。アルトリア・キャスターの宝具も影響している。
 今の環境では、オーバーチャージは実現が難しく、宝具チェイン以外実用レベルにない、という判断のケースが多かったが……「そうなった」時にバランスが変わりそうなサーヴァントの心当たりはいくつもある。

 FGO は五周年になり、日々刻々と姿を変えている。だが、けっきょくのところ、問題なのは、お前のカルデアの話だ。お前がゲームを楽しめるのか? プレイした先になにか得るものがあるのか? どんなワクワクができるのか? そういうことだ。

 5年も経つと、いろいろな礼装……色々なサーヴァントが出てくる。お前はガチャをまわし、蔵にそれを溜め込み、忘れ去り、慢心し……そして、変な穴ぼこに吸引されながらチェーンに捕まることになったり、黒い影にボッシュートされたりするのだ。だから、ひつようなのは常に自分の手札と向き合うことだ。

 

 だからこんかい、俺がお前に言いたいことは一つだけだ。アルトリア・キャスターは強い。だが、ナチョスが増えたからといって、油断するな。いじょうだ。

 

 冬が過ぎ、春になって。俺は、帰って来た。また、次回のブロゴで会おう。