お前は、塔を登れ
よく来たな。俺は、ジョン=スパイラル・グッドスターだ。
今回はとにかく時間が無いので、今やっている塔イベントの攻略を要点だけまとめる(もし復刻とかされた時に、使いまわせるようにだ)。
・完走しようと思うな
こんかいのイベントでは、ドリトスもアップルポイントもほとんど使わない。その代わりに吸い上げられるものは、FGOで一番だいじなリソース……お前の時間だ。塔は200フロアある。1フロア10分で駆け抜けたとしても(実はこれは、後に書く理由でかなり楽観的な見方だ)、33時間かかることになる。
もしお前が「あと二日あれば計算上行ける……!」と思っても、ほぼ確実に何らかのアクシデントが起こって死ぬことになるだろう。メキシコは決して甘くない。だから、無理だけはするな。
・サーヴァントをすばやくそうてんしろ
今回のイベントではサーヴァントが全体的に腰抜けで、一回バトルに勝つと「早く温泉に入りたい」などと言い出すため、迅速にベンチ送りにする必要がある。戦闘に見かけ以上に時間がかかるのは、このためだ。
もしお前がかなりの数のバンデラスを所持しているなら、サーヴァント全てが力尽きる前にお前が力尽きることもあるかもしれない。しかしそうでないなら……サーヴァントを育てなければならなくなるだろう。この場合、色々なクラスのアタッカー(できれば全体宝具を持ってるやつ)を分散して育てる必要がある。
俺は既に何度も言っているが、FGOではクラスはどんなバフより重要だ。低いうちはバーサーカーでもいけるので、スパルタクスとかエイリークとかが敵を焼いてるうちにアタッカーを育てろ。
・ナチョスが命だ
速度が命の今回のイベントでは、ナチョス供給が命を分ける。しかも、自前ナチョス鯖はすぐに温泉リタイアして使えなくなってしまう。
一つの方法として、あのスターがやたら出るアニメ化した悪の科学者礼装を2~3枚して袋叩きにするといものがある。しかし、これはお前が金色の高レアサーヴァントをたくさん持っている場合に有効なものだ。編成の入れ替えも適当にやればいいので楽だ。
そうでないお前は、どうしてもナチョスを貯めてナチョス・ファンタズムに頼るしかない。ポートレート爺は何枚持っている?1~2枚持っているなら、そいつをアタッカーに仕込んで、礼装でナチョスブーストすればいい。アタッカーだけ入れ替えて迅速にナチョスしろ。1の位が5、9フロアは2Waveのことがあるので少し気をつけろ。なので、アタッカーは二人用意するといい。うち一人は単体宝具のほうがいいこともあるが、いちいち考える暇が惜しいので、できるなら全体宝具でゴリ押ししろ。削り残しは、クリティカルで片付けろ(スターが出る宝具、なんかヒット数が多い宝具は、後々のためにも押さえておくとよいだろう)。
だが、もしお前のカルデアにポートレート爺がひとりもいない場合……お前は、慈悲を捨てなければならない。
使うものは、龍脈(もしくはカルデアの見学)、そして……この前のイベントで配れられた礼装、『慈悲なき者』だ。黒い方のジャンヌダルクは多分メキシコ人なので、味方が死ぬと葬式ナチョスを配る習性がある。この礼装を、まだ育てていないサーヴァントに付ける。できるならターゲット集中が付いているやつがいい。そうすると迅速にダイ&ナチョスすることができる。
龍脈の50ナチョス、お前が配る20ナチョス、そして15~20の葬式ナチョス……あわせて85~90ナチョスだ。あとは、味方がやられるまでに10~15ナチョスを稼げばいいだけだ。これで、かなり迅速に塔へふほう侵入することができるようになる。
この例は少し育ちすぎだ。
そういえば温泉などというシステムがあるが、俺は使わなくても進められたので、こまかいことは知らない。
・高難度クエストはまじめにやれ
今回は100フロアクリアでこうなんどクエストが出てくるが、それより重要なのは10フロアごとのボスだ。ここだけは、真面目にパーティーを組まないとクリアできない可能性がある。
とくに酒呑童子はボスとして出してはいけない性能をしているので、BBやメディア(リリィ)、ジャンヌ……或いはジェロニモのような、デバフに対策できるサーヴァントをとうにゅうするのがよいだろう。
高難度攻略については後で追記する予定だ。今回俺が言いたいのは、ナチョスの有無で攻略速度が変わること。そして、お前はリアル時間とうまく付き合っていくひつようがあること。そのうえでバーフバリを見に行かねばならないこと。このみっつだ。いじょうだ。
(追記)
①高難度クエストについて
火力礼装を持たせた全体宝具ランサーに、ナチョス屋の親父と盾役を添えて焼け。残念ながら、今回はクーフーリンシステムでは間に合わない。
②100階より先について
ターン数をかけるか、高レア全体宝具を惜しみなく乱射しなければクリアが難しくなってくる。待っているのは時間との戦いだ。
高レアの層が薄い場合、または2Waveクエスト(5、9階)の場合、単体宝具バンデラスとクリティッカルを使って削るパーティーの採用が視野に入ってくるだろう。
(追記②)
俺は、200Fを上りきった。そして最後は、俺のしんじるサーヴァントだけをたんじゅんに並べてフィニッシュした。
ほんらいなら、火力礼装持ちを盾で守るとか、そういう攻略(こと)を書くべきなのだろうが……知ったことか。俺は、俺の思うようにイベントを完走した。それだけだ。
結局のところ、俺のこんかいのイベントの周回は次のような形に落ち着いた。
さいしょ:全体宝具バンデラスにポートレート爺+マスター礼装
まんなか:高レアバンデラスに悪の科学者の欠片(or火力礼装。統一すること)×3
さいご:全体バンデラスに凸火力礼装+適当な鯖に悪の科学者の欠片×2
後ろ二つの場合は、スター集中スキルとかを持ってるやつが便利だ。
お前は塔を登ってもいい
よくきたな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。
贋作イベント……カルデアの短い春が終わり、苛烈な冬が来た。
そう、鬼楽百重塔。嘗てないメキシコの冬だ。
このイッベントには、出撃制限という特殊な仕様があり、酒呑童子のテキーラにやられたサーヴァントは、一定時間たたないと復活しない。「出撃制限?好きなバンデラスで攻略できない!ファック!」などと思うかもしれないが、このイベントは総力戦で、つまりお前は指揮官だ。
つまり。お前は、いつものケリー二等兵ではなく、カルデア全体のことを考えた将軍に……いや、偉大な王にならなければいけない。
そう、バーフバリのような偉大な王にだ。バラーラデーヴァではいけない。
しかし、お前に頼れる友はないない。
そう……なにより重大なのは、今回のイベントではフレンドが使えないことだ。お前をたすけられるものはない。お前は、己の絆だけで戦わねばならないのだ。
だから、俺は敢えて言う。お前は、今回のイベントにさんかしなくてもいい。
FGOのイベントは小学校の強制参加お楽しみ会ではない。お前が一日中タコ焼きを焼いていた、甘酸っぱい思い出の一切ない文化祭でもない。
別に楽しめなければ、やらなくていい。そういう自由がある。
だから、イベントに参加しないなら。空いた時間で代わりに、バーフバリを見に行って欲しい。
だが、もしもこのイベントに挑み、頂を目指す覚悟があるのなら。俺は、それを応援する。
決めるのは、お前だ。今日のところはいじょうだ。
だが、俺はイベント中に必ず戻ってくる。必ずだ。
(1/27 7:23追記)
俺は、いくつか訂正しなければならない。今回のイベントはAP消費が少ない。そして、凄まじい勢いで素材が出る。だから、種火とか、金庫破りとか……そういうもののついでにでも、登っておくべきだ。
そして、何より。イベントに参加する場合でも、バーフバリは必ず見るべきだ。
俺は、コミケに本を出した
明けまして、よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。
俺は2しゅうかんくらい前のコミケっとで本を出した。俺は無計画だった。無軌道だった。1日くらいでカルロスに無理矢理絵を描かせ、俺は3日くらいひたすら原稿をした。
できあがったのは、28日の昼だった。俺はコミケの前日にセブッンイレブンに走り、店員に万札を五百円玉に両替してもらってコピー機を占拠し刷りまくった。帰りに文房具屋で中綴じできるホッチキスを買い、あとは一人でひたすら製本した。たぶん75部くらい作った。そのあとドリトスを食べて寝た。当日、今回はサークル申し込みをしていなかったので、カルロスのスペースに預けた。全部売れた。売り上げは印刷費を引いてカルロスと山分けした。
これが、二週間前にあったことだ。
とにかく全部売れたし、福袋とかもあったので、俺は原稿に手を加えて公開することにした。
このPDFをセブンコピーで印刷し、中綴じ製本すれば本になる……かとも思ったが、手を加えているうちにページ数が増えたのでならない。もしどうしても本にしたければ、てきとつな白紙を表紙裏とかに挟めばなんとかなるかもしれない。
今回はいじょうだ。イベントの記事は、また今度だ。
俺は、コミケに本を出す
よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。クリスマスが終わり、第二部が始まり、そしてスター・ウォーズが公開された。
だが、俺が今日やって来たのは、お前に告知をするためだ。
「逆噴射(メキシコ)でわかるFGO EPISODE.Ⅱ 〜バンデラスの攻撃〜」
それが、本のタイトルだ。別にサーガにするつもりはないが、初心者向け教科書だった前回と違い、今回は、いわゆるメインバンデラスと呼ばれるサーヴァントに絞った本になった。だからページ数も少なめだ(表紙込み16p予価200円)。
あと、絵は前回に引き続きカルロスに頼んだが、かなり無理をさせてしまったので彼は今憩っている。
万事が上手く行けば、コミケ1日目G04aに本がならんでいるはずだ。残念ながら俺はいないだろうが、よろしく頼む。
お前は嫁と年を越せ
"ここネオ・オタクシティーには二種類の人間が居る――
セーラームーンのテーマソングを日本語で歌える人間と、そうでない人間だ。"
("ANIME CRIMES DIVISION"Ep.1より)
よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。
「タイミング的にクリスマスの高難易度攻略か冬コミの告知か?」そう思ったお前には残念だが、今回俺が紹介するのは、"ANIME CRIMES DIVISION"という海外ドラマだ。
もしかするとお前は、「海外ドラマ……?なんかデコボコ家族がトランプするやつとか科学捜査班かファンタジーだ」などという、きわめて胡乱かつ曖昧なイメージによって海外ドラマを決めつけているかもしれない。アメリカと日本、そしてメキシコとの生活の違いから、取り付きづらいコンテンツだと思っているかもしれない。
あるいはもしかすると、AXNやネットフリックス、アマゾンプライムとかに契約しなければ見られないパンダめいた存在だと思っているかもしれない。
だが、違う。この"ANIME CRIMES DIVISION"はEp.3までyoutubeで配信されているし、いまのところすぐにみられる。そして……取り付きづらいという心配もない。何故なら、この作品はANIME CRIME……つまり、敢えて訳すならオタク犯罪を取り扱った刑事ドラマだからだ。
オタク犯罪。それはネオ・オタクシティーに巣食う悪であり、オタクのオタクとしての尊厳を踏みにじる非道な行為だ。抱き枕密輸や、遊戯王カードの闇取引、ガンプラの猟奇的破壊……そうした犯罪に立ち向かうのが、主人公の属するANIME CRIMES DIVISIONなのである。
もちろん、登場人物の大半がオタクだし、だからこそ彼らは大まじめに事件を捜査する。少し海外ドラマを知っているお前にたとえて言うなら、科学捜査を全部アニメ知識に置換したCSIと言ってもいいだろう。
このオタク濃度の濃さは、この記事の頭のセリフに集約されていると言ってもいい。一度なりともオタクという言葉に関わりを持ってしまった人間なら……きっと、この作品が気に入るはずだ。
なお、「ガンプラとか抱き枕とかモロに出てるが大丈夫なのか?」と思うヤツもいるかもしれないが、このドラマの制作元はCrunchyroll……つまり、海外でのアニメ配信の元締めで、俺が思うに日本でいうところのバンダイチャンネル的な存在だ。だからたぶん、そのへんは大丈夫なのだと思う。
唯一惜しむらくは、セカンドシーズンがCrunchyrollでしか配信されていないことで、日本からは登録・アクセスできないことだ。だから、今俺にできるのはこの作品を少しでも広めて、どこかのサイトが配信してくれるのを待つことだけだ。そう……そしてそれは恐らく、いつかの日に、海外のアニメファンが通った道でもあるのだろう。
こんかい、俺が言いたいことは、"ANIME CRIMES DIVISION"を見ろ。そして……自分の『嫁』は、大切にしろ。それだけだ。
お前は、寒さを筋肉で耐えしのげ
よく来たな、クリスマスだからといって何もないとでも思ったか?俺はサンタでもお前のママでもないので、お前が欲しいものがあるからと言って交換などはしない。俺はジョン=スパイラル・グッドスター。戦場でメリークリスマスしながらブロゴを書く男だ。
俺がきょう紹介するサーヴァントは、レオニダスだ。レオニダスは正しく使えばとてもタフな盾サーヴァントだが、それを知らないお前には、ただのシェイクスピアの互換品にしか思えないだろう。
実のところ、俺も正しくレオニダスを理解するのに、ずいぶんとかかった。だから、今そう思っていても恥じることは何もない。
ただ、「盾役?ゲオルギウス先生がいるから別にいいじゃん!」などと思ったお前は、即座に使者が突き落とされるあの深い穴が後ろにPOPする仕組みになっているので、俺からは特にいうことはない。
それでも、レオニダスを使いこなすのは、実に難しい。何故なら、中途半端に第一スキルとガッツを使っても1ターンは盾になってくれるし、レベルを上げれば第三スキルでバフもできる。雑に使ってもある程度の性能を発揮してしまう割に、本気で使うならとても苦労するタイプのサーヴァントだからだ。
端的にせつめいしよう。レオニダスの第一スキルは、罠だ。
ゲオルギウスと似たようなノリでお前がお気楽にターゲット集中すると、レオニダスは敵の攻撃を一身に浴びて即座にスリーハンドレッドしてしまうことだろう。ガッツを併用すれば持ち堪えられるが、それだけだ。クセルクセスを前に力尽きてしまうのだ。この使い方では、せいぜいレオニダスの全力である300スパルタのうち、20スパルタくらいの価値しか引き出せていないのだ。
理由はとても単純だ。レオニダスのターゲット集中スキルには、ゲオルギウスや弁慶と違って防御バフが付いていないのだ。つまり、レオニダスは生身でこうげきを受け止めているのだ。そんなことはほんらい、レオニダスとゲオルギウスのグラフィックを見比べたときにすぐわかる筈だったことだ。
では、どうすればいいのか?答えは簡単だ。回避を付与しろ。マスター礼装や、『葦の海』のような礼装を使ってもいい。そのうえで、事故防止のためにガッツを使え。
レオニダスの第一スキルは、じつのところゲオルギウスよりもむしろマシュに近い。そう、それはすなわちナチョス効率アップ……これは、ターゲット集中のためのスキルではない。宝具のための布石なのだ。スパルタを救うには、こうどな計算によってナチョスを貯め、宝具を使わなければならない。
だが、ここで問題が発生する。毎度おなじみのナチョス供給問題だ。レオニダスにはアーツカードが一枚しかない。おまけに、マシュほどのバフが乗らない(というより、マシュが高すぎる)ので、クリティカルアーツチェイン3rdAというスタバの注文めいた難行をこなしたとしても100ナチョスに届かないかのうせいがあるのだ。A■Qクリティカルブレイブとかすれば余裕で届くかもしれないが、そういうのは仲間のバンデラスが居る限りは稀な事態だろう。
これをどう解決すればいいか?答えはシンプルだ。礼装で補え。ナチョス屋の親父を頼れ。あのゆうめいなポートレート爺礼装で80ナチョスチャージすれば、第一スキルを使わないまま宝具をはつどうできるかもしれないが、60ナチョスくらいを外から補えれば、だいたい大丈夫だろう。
計算がとくいなフレンズのお前は、この時点で矛盾がはっせいしていることに気が付くだろう。ここまでの記事を読んで、レオニダスをフルに生かすなら
・回避or無敵付与
・ナチョス付与orこうりつアップ
という機能をあわせもった礼装がひつようなのだが、残念ながらそういう礼装はまだこの世に存在していない。嘗て「アズ・ユー・ウィッシュ」という礼装が存在したが、期間限定ガチャでしか出ないので、残念ながらウィッシュしてもお前の思い通りにはならない(もしくは来年三月を待て)。
今のところは、マスタースキルやナチョス屋の親父で何とかするしかないのだ。
随分と手間がかかる、とお前は思うかもしれない。俺も、ここまでナチョスについて書くのはアステリオス以来だ。だが、どうかこの記事を最後まで読んでほしい。
ともかく、ナチョスを首尾よく貯めて、宝具を発動したとしよう。そのとき、何が起こるのか?
30パーセント以上の防御バフと、ターゲット集中。そして、スター25個。それが得られるものの全てだ。
30パーセントという数字は、ゲオルギウスのスキルレベル6に相当する。しかも、オーバーチャージ3でレベル10と同等になる。決して低くはないが、はっきり高いとも言い難い数字だ。
それでも、レオニダスを使うマスターならば、この意味はわかる。
それはすなわち、宝具の連続使用、或いは重ね掛けだ。
「ちょっとまてよ」と、お前は思うだろう。「レオニダスはアーツが一枚しかないバスター野郎だぞ」と。「さっき必死で宝具を発動させたばかりじゃないか」、と。
だが、ここにFGOの罠がある。孔明の罠ではない、ナチョスの罠だ。同じことだと思ったお前は、このブロッゴに脳を毒されているので気を付けた方がいい。
レオニダスの第一スキルの話だ。同じ系統のマシュに比べて、それほどでもないと言った。だが、あれはスペック上の話だ。レオニダスのスキルが、マシュよりも二つ、勝っているところがある。
一つは、『自分のターンが終わってもナチョスアップ効果が切れない』ことだ。マシュのスキルは、自分の手番が終わった瞬間に切れる。
これが何を意味するか。FGOは、被弾した時もお情けでナチョスが貰える仕組みになっている。普段は、それは大したことのない量だ。そのはずだ。
だが、もしも。被弾をコントロールすることができたら?敵の攻撃を受け続けることができたら?
もう一つ、レオニダスの第一スキルが優れている点。それは、3ターン持続することだ。そして、レオニダスの宝具で与えられるターゲット集中は……3ターン。これが何を意味するか、分かるだろう。
レオニダスは、3ターンの間攻撃を受け続け、上がったナチョス効率でナチョスを貯め続ける。さらにその隙間に、宝具の星で自分のカードをクリティカルさせる。
結果。3ターン後には宝具のリチャージが済んでいることも珍しくない。ガッツを温存して使えば、さらに次の3ターンも耐えられるだろう。
この戦術は、味方の数が少ないほど、そして相手のヒット数が多いほど効果を発揮する。この時、お前は気付くだろう。レオニダスの第三スキルは、エンチャントのどうるいなどではない。己のバスタークリティカルで敵を殴るためのスキルだったことにだ。
唯一気を付けることは、ターゲット集中は重ね掛けが意味をなさないことだ。つまり、「ターゲット集中1ターン」が効いているターン中に宝具を使ってもターゲット集中は1ターンで切れるし、宝具を2ターンで重ね掛けしても、重複するのは防御バフだけになる。
以上、これが300スパルタのレオニダスの使い方だ。俺から言うことは、ただ一つ。レオニダスを使え、クリスマスにはスリーハンドレッドを見ろ。それだけだ。
シェイクスピアはキャノンで敵を薙ぎ払え
よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。
突然だがお前は、シェイクスピアの「ロメロとジュリエット」を知っているだろうか。これは、イタリアの都市国家、ヴェローナを舞台にした悲恋と銃撃戦とパンデミックの物語だ。
ロメロはジュリエットと恋をしたが、実家は対立するマフィアで、敵同士だった。銃撃戦に嫌気が差した二人は恋に落ち、愚かにも愛へ逃避し、メキシコのサン・ミゲル教会へと逃げ込み、アントニオ・バンデラスが教会で銃撃戦を繰り広げる。
そして二人は銃撃戦から生き延びるために毒薬で死を偽装することにしたが、その毒がT-ウィルスだったことによってジュリエットはゾンビ化してしまう。そして、ゾンビ化したジュリエットは瞬く間に感染を拡大し、イタリア半島をゾンビで埋め尽くした。
最終的にヴェローナはヴェネツィアによって制圧され、アンブレラ社が解体されたところでエンディングロールが流れ始める。ちなみに俺が好きなシーンは、ゴンドラの櫂でゾンビ感染者の頭を叩き潰すところだ。
話がそれた。読んだのがだいぶ昔なのであやふやなところもあるが、だいたいこんな話だったと思う。あと、主人公はロメロではなくロメオだった気がするが、そんなことは些細な問題に過ぎない。ちなみに、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』も、実はイタリアで制作されているのだ。
話を戻す。問題は、シェイクスピアだ。
こいつは星2で、キャスターだ。つまりステータスは低いし、攻撃宝具を持っていても使い物にならないように見える。そして本人も明らかに「戦えません」などと抜かしているが、実はコイツはロケットランチャーをギターケースの中に隠している。いや……ロケットランチャーではなくCanonだったかもしれないが、そのへんは些細なことだ。
なので、聖杯など渡さなくても、小動物をたくさんつめこんでエンチャントすれば宝具でアサシンやバーサーカーの種火を倒せるし、普通の金種火も、一発殴れば死ぬくらいまで削ることができる。そして……スキルレベル1で20ナチョスのナチョススキルを持っているベニスのナチョス売りでもある。そう。シェイクスピアはじつは、種火周回にも使えるポテンシャルを秘めているのだ(ただし、ナチョス礼装はもちろん必要だ)。付け加えるなら、宝具はたまに敵をスタンさせることもできる。
勿論、本人の宝具は二の次、という運用もとうぜんある。その場合、核になるのは第一スキル「エンチャント」だ。あと、第三スキルだ。つまり、スキル、アンドダイだ。感覚はだいたいアマデウスと同じと思っていい。
「つまり、エンチャントしたらすぐ退場していいのでは?」それでも確かにコストぶんの働きはできる。しかし、「Play out the play.」とほんにんも言っているので、できればさいごまで働かせてやるべきだ。なにせ、エンチャントは1ターンしかもたないうえに、アーツバフと違って火力を出すためにしか使えない。
そして、そのためのスキルが第二スキル「自己保存」だ。これは無敵とハラペーニョ回復がセットになったおそるべきスキルだ。これと第三スキルによって 、シェイクスピアは1ターンしか効かない「エンチャント」を、必要なタイミング(つまりメインバンデラスがバスター宝具やバスタークリティカルするタイミングだ)まで確実に運搬する役目を果たすことができる。
これは、似たようなバフを持ちながら、スキルを使い切って即退場するアマデウスとはやや異なる戦法だ。つまりシェイクスピアは、敢えて「死なない」ことができるのだ。まさに、生きるか、死ぬかが問題なのだ。
この生き汚さを応用して、概念礼装でターゲット集中を付与し、自己保存を使ってシェイクスピア・シールドにするという方法や、登場時効果がはつどうする礼装を付けて、オーダーチェンジでエンチャントが必要なときに呼び出すなど、シェイクスピアの活用法は無限大に広がってくる。いずれにせよ育てて損はないだろう。
ともかく俺が言いたいのは、シェイクスピアはCanon(カノン)を持っていること。そして、生きるか死ぬかが問題だということだ。しかし、お前がどうしようと、メキシコでは無慈悲な死がお前を襲うのだ。だから、決してゆだんすべきではない。
All's Well That Ends Well.