考えるタケノコのブロゴ

世界的ムーヴメントを引き起こしつつあるTwitter小説ニンジャスレイヤーを世に広めつつニンジャ真実に迫り、ついでに1000DHNJSPをゲットするブログス

お前はもうSHOGUNになったか?

 よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。突然だが、お前は柳生MUNENORIについて知っているだろうか? 柳生は主に日本で高名な剣術流派の家元であり、ショーグネイト・ファミリーの下で剣術指南を行っていた。MUNENORIはその中でも十兵衛の次くらいに有名な柳生で、よく時代劇とかで悪役として出てくる。御留天狗になって鬼退治したりもする。まぁ、FGOはちょっと気を抜くとすぐ水着にされたりサンタにされたりするメキシコなので、このへんは特筆することでもないだろう。

 だが一方で、長く続いた戦乱の時代の剣技から、平和な時代に合うよう活人剣やメンタル・トレーニングの概念を取り入れ、「剣術」という概念そのものをアップデートした人物、という見方もできる。

 その甲斐もあって柳生家は大名になったりフリー素材になったり、シベリアに追いやられたりあと宇宙にも進出したりしている。 世の中は何が起こるかわからないものだ。なんのことか分からないお前は、お父さんかインターネット上のイマジナリーお父さんに聞いてくれ。

 

 さて、FGOでの彼の性能はどうなっているのか? やはり「尻一つで十三万石だとぉっ!!」などと絶叫しているのだろうか?f:id:dddrill:20191120233409j:image

 シンプルに言えば星4のセイバー、単体A宝具だ。だが、アロンダイトが無限回転したり、ついこの前の夏にもA属性が実装された星4セイバー界隈で彼はやっていけるのか? 彼はやはり、陰謀を巡らせたりトゥイッターで剣禅一如したりするだけのそんざいなのか?

 無論、この世にあるセイバーは二種類しかいない。お前のカルデアに居るセイバーと、いないセイバーだけだ。そして、俺のカルデアにはMUNENORIがいる。だから、解説する。それだけだ。無理に最近見た映画と絡めたりする必要は、よく考えたら全然なかった。なぜなら、世界はただ目覚めているだけでこんなにもユニヴァースだということに、セイバー・ウォーズ2で気付いたからだ。でも、すみっコぐらしはマジで泣けるから見たほうがいい。

 

 話を戻す。宇宙とMUNENORIの話だ。

  MUNENORIは二度宝具を叩き込むことに特化している。基本的には、それだけの存在だ。何故なら、スキルの効果が全て1ターンしかないからだ。f:id:dddrill:20191120233441j:image
 つまり、ナチョスを貯めて、スキルを全て乗せて宝具を撃ち……そしてもう一回ナチョスを貯めて、宝具を撃つ。以上だ。まるで低レアのような潔さにも見える。勿論、一回目をポ爺(ポートレート爺)礼装で80ナチョス補充すれば、運用ハードルは下がる。

 スキルはどれも1ターンしかもたないので、逆にシンプルだ。しかし、どのスキルも宝具タイミングで使うだけでは、駄目だ。宝具は4ヒットするがナチョスが足りなくなるし、第1スキル「新陰流」のスター集中が活かせない。無論、NAAとかのチェインが組めれば一番だが、そんな好機は来ない。好機を待つと無駄死にする。一発目の宝具を貯めて、自分のAカードが一枚でも来たら斬る、くらいの感覚で使うのがよい。あと、Quickの性能も決して悪くないので、クイックに宝具を撃ちたい時には覚えておくといい。宝具を含めてクリティカルを絡めたチェインを組めれば、二発めは簡単に貯まるだろう(勿論、他所からクリティッカルスターを持ってくる必要がある)。
 スキルを使い切る都合上、最大火力は一回目の宝具になるが……「倒し損ねても二回目がある」くらいの感覚で使うと良いだろう。

 

 前の記事でも軽く話したが、FGOには流行りというものがある。少し前まではスカディ・スカディが流行りだったが、昨今ではこういうふうにナチョス効率やカード性能をブーストし、アーツ宝具の二連射をキメる……それがトレンドになりつつある。MUNENORIも使うこれを、俺はA宝具・メキシカンナチョス・リチャージメント(AMR)と勝手に命名した。

 つまりお前はいずれ、口を開けてナチョス配給を待っている雛鳥ではなく、じぶんの力でじぶんのナチョスを稼げるシュワルツェネッガーにならなくてはいけない、ということだ。とはいえ、AMRは以前は白いネロや玉藻を持っていないと困難だったが、昨今では蘭陵王の実装とかでだいぶハードルが低くなった。「がんばればできる」くらいの位置付けになりつつある。特に、全体多段ヒットA宝具によるリチャージからの連撃は周回に強力で、AMRが使いこなせるようになれば、お前のFGOは間違いなく新しい局面を迎える。英語で言うと、ニュー・フェイトということになる。

 

 とまぁ、MUNENORIについてはこんな感じだろう。大量のバフを重ねて宝具を撃つ。仕留め損ねても二発目が撃てる新陰流。しかし、契約書をよく読むタイプのお前なら、運用するための前提条件がだいぶメキシコであることに気付くはずだ。まず字面からして、MUNENORIとMEXICOは……よく似ている。MとOの位置が同じだし、半分くらいの文字が共通している。そして、新陰流では立ち合いの場を月を映す水面……即ち「水月」に喩えるが、俺は「メキシコ」に擬える。極論すれば、それらは多分同じだ。


 MUNENORIが最大性能を発揮するためには、一発目の宝具を撃てるナチョス。そして、クリティカルナチョス回収のためのスター。更には、MUNENORIが宝具を貯めるためにかかる時間。全て、何処か他所の宇宙から持ってくる必要がある。だからこれは、宇宙とMUNENORIの話なのだ。

 だからこそ、MUNENORIは誰も彼もに勧められるサーヴァントではない。とはえいえ、もしお前が熟練のマスターであるなら。これらのリソースを用意することは、困難だが不可能ではない筈だ。俺は、お前のママではないので、その方法までは今更いちいちかいせつしない。

 

 ……しかし。其処までのリソースを投じて、MUNENORIを使うことに。否、柳生の剣に、それ程までの価値はあるのか? と、当然お前は疑問を持つだろう。

 ならば俺はその疑問に、「ある」と答えねばなるまい。

 

 その意味は。MUNENORIの宝具の、もう一つの効果にある。

 「攻撃力をダウン」……一見して、腰抜けの効果に見える。だが、このブロゴを読み続けてきたお前なら。この効果が決して腰抜けではないケースを知っている筈だ。

kantake.hatenablog.com

 

 昨今のFGOでは、敵が当たり前のように無敵貫通宝具を撃ってくるし、此方のバフを剥がしてくる。セイバーウォーズで ガレスとかいう無敵貫通ランサーとかに苦しめられたお前もたくさんいる筈だ。「敵へのデバフ」によって攻撃を防ぐほうほうは、アステリオスの記事を書いた過去に比べても高まっているといえるだろう。
 そして……肝心のMUNENORIの性能だが、宝具で3ターンのあいだ、敵の攻撃力を2割下げる。オーバーチャージできれば3割だ。そして、めいいっぱい強化した第3スキルで、5割。3足す5で8割カット。2割足りない

 ……だが、忘れてはいけない。俺は、最初に言った。MUNENORIは、「二回宝具を叩き込むことに特化している」と。そして、宝具のデバフは3ターン続く。3足す、5足す、2は……10だ。

  最初の宝具から2ターン以内に、第3スキルを使わずにナチョスを貯める。何らかの補助なしでは非常に厳しい(というか無理だ)が、この条件を満たし、宝具を連射さえすればりろん上、敵の宝具をほぼ完封できることになる。敵の攻撃力を封じる、これが兵法だ。……まぁ、無理に第3スキルを温存しなくても、孔明とかマシュとかの防御スキルを併用すれば、宝具一回で済むのだが。これも兵法だ

 

 第三スキルは火力そのものには影響しないので、「バフ重ね掛け宝具による瞬間最大火力」という剣、そして「執拗な攻撃力ダウン重ね掛けによる宝具防御」という盾を両立しうる。これが大坂夏の陣……もとい、高難度クエストでベールを脱いだ、柳生の剣の全貌と言えるだろう。

 敵が弱体耐性・解除を持っていた場合には後者の立ち回りは厳しいが、それでも回避で宝具を捌く程度のことはできるため、普通のセイバーとして使えなくはない。

 

 総じて、自前のナチョス不労所得・スター供給手段が無いという点さえ補えば強力なセイバーだが、スキルを上げてようやく本気を出してくるタイプでもあり、マスター(お前だ)にも相応の器量が求められる、と言えるだろう。

  江戸柳生は天下人の御留流。ならば、つまりお前はSHOGUNにならねばならない。

 

 故に今日、俺が問うことは一つだけだ。お前は、SHOGUNになる覚悟があるか?