アリータを見ろ、コロナを飲め。
よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスター。今月はけっこう映画を見に行っている男だ。
お前は今、海底油田を攻略している頃だと思うが、開催期間も延長したし、俺は遠慮なくアリータの話をする。何故なら、これはメキシコムービーだからだ。
「感動しました!」「アリータ、サイコー!」みたいなCMに踊らされているお前は知らないかもしれないが、この作品の監督はキャメロンではなくロバート・ロドリゲスだ。論理メキシコに造詣の深いお前なら、R・ロドリゲスと書けばピンとくるだろう。
そうだ。しんの男の映画、デスペラードだ。アリータの舞台は南米、Mexico……これはもう、事実上のデスペラード4と言っても過言ではないからだ。
4ともなるとメキシコもサイバネ化が進み、 そのへんの強盗もみんなサイボーグになっている。ただし、ずのうしすうは据え置きだからあんしんしろ。
これはあくまでFGOのブロゴだが、せっかくなので、アリータ・バトルエンジェルの話を少し聞いていけ。右も左もメキシコになったサイボーグの街、クズ鉄街……そこはザレムという名の地表から浮いた都市に支配されたディストピアだ。ザレムじんの中でも邪悪な存在、ノヴァはクズ鉄街の人間を観察し楽しんでいる……そこに、アリータという名の古代サイボーグカンフーバトルガールがモーターボールとかカンフーバトルでサイボーグを破壊しながらNoを叩きつける話だと理解しておけばいい。
(原作の銃夢の話をすると、俺は多分宇宙空手連合の話だけで10ブロゴくらい使うので、いま己を戒めているところだ)
そして、お前は……なんかザレム的な存在に見覚えがあるぞ?と気づくのだ。勿論、FGOでだ。あれは、そう、高難度クエストとかでよく見る……
こいつの宝具だ。そういえばこいつも、なんか人類ウォッチをして楽しんだりしている。そう……マーリンはノヴァだったのだ。
王の話をする塔がザレムとかんぜんに一致していることがお前は理解した。ノヴァ・マーリンも間違いなくケーブルの上からシャーッて落とすやつで攻撃してくるし、プリンも食べる。
そういうわけで、こんかいはアリータの話とマーリンの話だ。とはいえ、マーリンは強い、というのはいまさら言うまでもない。
だが……マーリンの強さは、スキル、宝具みたいな一つ一つの武器の強さで、腕にグラインドカッターを付けたから強い、みたいな話でしかない。具体的には、第一・第三スキルは火力・ナチョスをブーストした短期戦向きなのに、王の話をする宝具は完全に長期戦のための性能をしているのだ。
マーリンは、確かに強い。しかし、まるで色々なパーツを寄せ集めたサイボーグのようにチグハグなのだ。
俺は、ついこの間まで、そう思っていた。昔のコミケで出したウスイブックにも、そんな感じのことを書いた。確かに、普通にバンデラスを強化してバトルエンジェルにするなら、宝具はなくてもいい。逆に耐久をするなら、第二スキル以外はそこまで重要じゃない。
こういう、特に何も考えなくても使えるサーヴァントについては、いちいち記事にするまでもない。俺が何も言わなくても、お前は勝手にドリトスでガチャを回し、そして、何も得られず死ぬ。そういうメキシコの自然の営みが繰り広げられるだけだ。しかし……この復刻CCCイベントで俺はあやまちに気付いた。
答えは、Wマーリンにあった。げんさくの銃夢では、ノヴァはたくさんいる。だからマーリンもたくさんいたほうがいい。自明のことだった。
そして、パーティーの残りを埋めるのは……コイツだ。
レオニダス。俺は、今までレオニダスは単騎運用に近い形で使うのがベストだと思い込んでいた。だが、マーリンのナチョス供給能力があれば、レオニダスはすぐに宝具を使えるようになるし、ハラペーニョも回復できる。
レオニダス・W・マーリン……並べると人名みたいだが、これが俺の答えだ。
「これは耐久パだ!」とお前は思うだろう。
違う。これは、耐久パの「次」のストラテジーだ。
耐久パでは、攻撃を上回る回復で戦い続ける。だが、このパーティーでは……マーリンは、そもそも攻撃を受けない。
つまり。相手がライダーやアルターエゴでも、このパーティーは使える。チャージ3で宝具を連射するアーチャー相手ですら、相手がチャージ増スキルや無敵貫通さえ使ってこなければ……通用する。
使い方は、こうだ。
まず、二人のマーリンがレオニダスにナチョスを供給する。レオニダスが宝具を使う。後は、Aチェインしながらレオニダスで攻撃を受け、ナチョスが溜まったら宝具を使うだけだ。敵宝具はマーリンの第二スキルで受けろ。
余裕があったら、マーリンの第三スキルをのせてレオニダスのバスタークリティカルで殴ることと、レオニダスのオーバーチャージ効果のため、マーリン→レオニダスの宝具チェインをつくることを心がければいい。
注意点は、レオニダスの宝具をなるべく早く使うこと。レオニダスの300が機能するまでが、このパーティーの唯一の隙だ。
レオニダスは低レアリティなので、「英雄作成」で増えるハラペーニョがすごい役立つ。防御で宝具を使うので、ナチョスアップも重要だし、メインのダメージ源はバスタークリティカルなので、火力ブーストも効く。無論、耐久なのでマーリンの宝具はじゅうようだ。
そう……マーリンの全ての要素が、レオニダスをアシストするために働いている。マーリンは、決してチグハグなサーヴァントなどではなかった。ただ、全ての要素がレオニダスに最適化されているだけだったのだ。
少なくとも、このパーティーで俺は海底油田の凄いデカいベイブを倒したし、その辺のアーチャーも倒した。まだ応用については検証がひつようだが、今のところ使える、と判断していいだろう。
とくに海底油田では、↓のようにオーダーチェンジを駆使し、アタッカーにマーリンのバフをかけ、耐久。そのあとアタッカーをオーダーチェンジ、というのも有効だ。
問題はある。俺はこんかいマーリンの紹介をしたが、今、マーリンは引けない。だから、代わりにアリータを見ろ。俺が今回言いたいことは、それだけだ。
なんかiMaxとか3Dとかでやっているが、十連ガチャ一回より安くデスペラードがせっしゅできることはお前のライフプランの上でも間違いなく得なので、見に行くべきだ。
ノヴァ教授もちょっとだけ出る。
こんかいは、いじょうだ。
(ついしん)
アリータの話をし過ぎたので、マーリンについて追記する。マーリンのヤバいところは、単なるナチョス屋やバスター焼き屋ではなく、ナチョスやスターをジャラジャラさせることで「AチェインをしなくてもAパを組める、宝具が撃てる」ようになる、ということだ。だから、マーリンと組み合わせれば、弁慶だろうとカリギュラだろうとアステリオスだろうと、気兼ねなく宝具を撃てるようになるのだ。
これが果たして何を意味するのか。それは、後のブロゴで語られるかもしれないし、語られないかもしれない……。