考えるタケノコのブロゴ

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お前はコミケでウスイブックを作れ

 よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスター。今年はコミケで本を作ることをやめ、優雅にバカンスをしていた筈が、何故かFGOでどうじんし作りをしていた。しかも、エッジ・オブ・トゥモロー(注:邦題はオール・ユー・ニード・イズ・キル)みたいな感じでだ。

 俺にも何が起こったかわかるまで3秒かかったが、FGOのげんさくのタイプッムーン(有限会社ノーツ)はもともとコミケとかに出ていた同人サークルだ。つまり、鮭が川を上るのや、コロナが俺の胃に収まるのと同じことだ。自然のせつりだ。

 つまるところ、ヤツらは、こともあろうにソーシャルゲームの中でコミケをやりはじめたのだ。

 

 これがわかるか?お前は、メキシコのど真ん中でいきなりコミケという名の戦場に叩き込まれたのだ。つまり、ダブルメキシコだ。このままでは、FGO知識だけでは、お前はキャリーケースに足の小指を轢かれて防災公園あたりで人知れず息絶えることになる。

 

 俺は、すでにコミケにそれなりにいっているし、本も出したことがあるので、まずはシナリオ中に出てくる単語についてかいせつしておこう。

 

・壁

 壁サークル。コミケのサークルスペースは狭い。机1つとパイプ椅子2つしかないので、多分シュワルツェネッガーを二人並べたら確実にはみ出す。なので、そうならないように(他にも、列ができやすい、在庫が多いなどの理由がある)、余裕を持った配置をできる席があるる。それが、壁と呼ばれる配置だ。ここに配置されるサークルは大手手と呼ばれ、戦士の館に迎え入れられる仕組みになっている。

 同人サークルをアクション俳優とするなら、その中でも「エクスペンダブルズに出ている俳優」みたいな感じだ。更に上位バージョンとして、外に行列を出せる「シャッター前」がある。これはだいたいバンデラスだと思えばいい。

 

・島

 コミケでは机を長方形に並べてひと固まりを作り、売り子が逃走しないように閉じ込めておく。これを「島」といい、ジャンルの大まかな区分けにも使われる(例:忍殺島)。壁やシャッター前ではないサークルの売り子はここに監禁され、本とマネーを交換し、日本円に見せかけて500ウォンとかを出してきたヤツや同人誌を持ち逃げしようとするやつを射殺する職務につくことになる。

 長方形の端は「お誕生日席」と呼ばれ、なかなか凄いサークルが配置されたり、しなかったりする。その他の場所は「島中」と呼ばれる。

 

・売り子

 だいたい作者本人か、カネ(※先行入場の権利か打上の焼き肉)で雇われた傭兵が売り子をしている。コスプレ売り子とかいうものはファンタジーなので、あれの正体は多分作者本人か未来から送り込まれたターミネーターのどちらかだ。

 

・オフセ本

 オフセット本の略だ。オフセット印刷で作られた本をさすが、転じて印刷所で作られた本をこう呼ぶ。早く原稿を入稿すると料金が安くなる(早割り)が、同人誌の締め切りでは編集部から特殊部隊を差し向けられたりしないので、概ね間に合わなくなりコピー本になる。

 料金プラン、本のページ数などを事前にきめて予約する必要がある。

 

・コピー本

 コピー機で作った本。ひたすら紙を折り曲げ、ホチキス止めすることで生まれる。しかもオフセ本より原価は高くなりがちだが、どこにでもあるコピー機と己の労働力のみで作れるため、イベント3日前に本を作り始めても間に合うことができる。

 コピー機の中には、折り曲げてホチキス止めする以外の手順を勝手にやってくれるセブンイレブンコピー機、そして印刷した原稿さえあれば全ての手順を自動でこなしてくれるキンコーズセルフコピー機という上位個体がいる。

 ちなみに、ホチキスは中綴じ用(綴じる部分が回転する)を買うこと。

 

・頒布

 同人誌は販売ではなく頒布するものであるらしい。しかし「同人誌即売会」とはいうのだが、細かいことを気にすると、メキシコでは生きていけない。

 

・新刊交換

 近くのサークルに新刊を持って行ってお互いの本を交換する風習のこと。義務ではないので、強制してはいけないし、ムラハチにしてはいけない。自分の渡す本の価値が足りない場合は、魂で支払うこと。

 なお、コミケスタッフへは開場前に新刊を献上すること。うまくいかないと頒布停止になり、マッキーを持って塗り絵をするなどの苦行が始まる。

 

・混対スタッフ

 混雑に対策する存在のこと。スパルタ人。多分ターゲット集中とか持ってる。

 

・部数

 在庫と同義だ。

 在庫のなかからたまに売れる、と考えたほうが精神によい。

 ちなみに昔作ったブロゴ本は百部くらい作って瞬殺したが、割と特殊な例なので真似してはいけない。

 

 

 ひとまず、これだけ覚えておけば、何とかなると思う。