お前は塔を登ってもいい
よくきたな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。
贋作イベント……カルデアの短い春が終わり、苛烈な冬が来た。
そう、鬼楽百重塔。嘗てないメキシコの冬だ。
このイッベントには、出撃制限という特殊な仕様があり、酒呑童子のテキーラにやられたサーヴァントは、一定時間たたないと復活しない。「出撃制限?好きなバンデラスで攻略できない!ファック!」などと思うかもしれないが、このイベントは総力戦で、つまりお前は指揮官だ。
つまり。お前は、いつものケリー二等兵ではなく、カルデア全体のことを考えた将軍に……いや、偉大な王にならなければいけない。
そう、バーフバリのような偉大な王にだ。バラーラデーヴァではいけない。
しかし、お前に頼れる友はないない。
そう……なにより重大なのは、今回のイベントではフレンドが使えないことだ。お前をたすけられるものはない。お前は、己の絆だけで戦わねばならないのだ。
だから、俺は敢えて言う。お前は、今回のイベントにさんかしなくてもいい。
FGOのイベントは小学校の強制参加お楽しみ会ではない。お前が一日中タコ焼きを焼いていた、甘酸っぱい思い出の一切ない文化祭でもない。
別に楽しめなければ、やらなくていい。そういう自由がある。
だから、イベントに参加しないなら。空いた時間で代わりに、バーフバリを見に行って欲しい。
だが、もしもこのイベントに挑み、頂を目指す覚悟があるのなら。俺は、それを応援する。
決めるのは、お前だ。今日のところはいじょうだ。
だが、俺はイベント中に必ず戻ってくる。必ずだ。
(1/27 7:23追記)
俺は、いくつか訂正しなければならない。今回のイベントはAP消費が少ない。そして、凄まじい勢いで素材が出る。だから、種火とか、金庫破りとか……そういうもののついでにでも、登っておくべきだ。
そして、何より。イベントに参加する場合でも、バーフバリは必ず見るべきだ。
俺は、コミケに本を出した
明けまして、よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。
俺は2しゅうかんくらい前のコミケっとで本を出した。俺は無計画だった。無軌道だった。1日くらいでカルロスに無理矢理絵を描かせ、俺は3日くらいひたすら原稿をした。
できあがったのは、28日の昼だった。俺はコミケの前日にセブッンイレブンに走り、店員に万札を五百円玉に両替してもらってコピー機を占拠し刷りまくった。帰りに文房具屋で中綴じできるホッチキスを買い、あとは一人でひたすら製本した。たぶん75部くらい作った。そのあとドリトスを食べて寝た。当日、今回はサークル申し込みをしていなかったので、カルロスのスペースに預けた。全部売れた。売り上げは印刷費を引いてカルロスと山分けした。
これが、二週間前にあったことだ。
とにかく全部売れたし、福袋とかもあったので、俺は原稿に手を加えて公開することにした。
このPDFをセブンコピーで印刷し、中綴じ製本すれば本になる……かとも思ったが、手を加えているうちにページ数が増えたのでならない。もしどうしても本にしたければ、てきとつな白紙を表紙裏とかに挟めばなんとかなるかもしれない。
今回はいじょうだ。イベントの記事は、また今度だ。
俺は、コミケに本を出す
よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。クリスマスが終わり、第二部が始まり、そしてスター・ウォーズが公開された。
だが、俺が今日やって来たのは、お前に告知をするためだ。
「逆噴射(メキシコ)でわかるFGO EPISODE.Ⅱ 〜バンデラスの攻撃〜」
それが、本のタイトルだ。別にサーガにするつもりはないが、初心者向け教科書だった前回と違い、今回は、いわゆるメインバンデラスと呼ばれるサーヴァントに絞った本になった。だからページ数も少なめだ(表紙込み16p予価200円)。
あと、絵は前回に引き続きカルロスに頼んだが、かなり無理をさせてしまったので彼は今憩っている。
万事が上手く行けば、コミケ1日目G04aに本がならんでいるはずだ。残念ながら俺はいないだろうが、よろしく頼む。
お前は嫁と年を越せ
"ここネオ・オタクシティーには二種類の人間が居る――
セーラームーンのテーマソングを日本語で歌える人間と、そうでない人間だ。"
("ANIME CRIMES DIVISION"Ep.1より)
よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。
「タイミング的にクリスマスの高難易度攻略か冬コミの告知か?」そう思ったお前には残念だが、今回俺が紹介するのは、"ANIME CRIMES DIVISION"という海外ドラマだ。
もしかするとお前は、「海外ドラマ……?なんかデコボコ家族がトランプするやつとか科学捜査班かファンタジーだ」などという、きわめて胡乱かつ曖昧なイメージによって海外ドラマを決めつけているかもしれない。アメリカと日本、そしてメキシコとの生活の違いから、取り付きづらいコンテンツだと思っているかもしれない。
あるいはもしかすると、AXNやネットフリックス、アマゾンプライムとかに契約しなければ見られないパンダめいた存在だと思っているかもしれない。
だが、違う。この"ANIME CRIMES DIVISION"はEp.3までyoutubeで配信されているし、いまのところすぐにみられる。そして……取り付きづらいという心配もない。何故なら、この作品はANIME CRIME……つまり、敢えて訳すならオタク犯罪を取り扱った刑事ドラマだからだ。
オタク犯罪。それはネオ・オタクシティーに巣食う悪であり、オタクのオタクとしての尊厳を踏みにじる非道な行為だ。抱き枕密輸や、遊戯王カードの闇取引、ガンプラの猟奇的破壊……そうした犯罪に立ち向かうのが、主人公の属するANIME CRIMES DIVISIONなのである。
もちろん、登場人物の大半がオタクだし、だからこそ彼らは大まじめに事件を捜査する。少し海外ドラマを知っているお前にたとえて言うなら、科学捜査を全部アニメ知識に置換したCSIと言ってもいいだろう。
このオタク濃度の濃さは、この記事の頭のセリフに集約されていると言ってもいい。一度なりともオタクという言葉に関わりを持ってしまった人間なら……きっと、この作品が気に入るはずだ。
なお、「ガンプラとか抱き枕とかモロに出てるが大丈夫なのか?」と思うヤツもいるかもしれないが、このドラマの制作元はCrunchyroll……つまり、海外でのアニメ配信の元締めで、俺が思うに日本でいうところのバンダイチャンネル的な存在だ。だからたぶん、そのへんは大丈夫なのだと思う。
唯一惜しむらくは、セカンドシーズンがCrunchyrollでしか配信されていないことで、日本からは登録・アクセスできないことだ。だから、今俺にできるのはこの作品を少しでも広めて、どこかのサイトが配信してくれるのを待つことだけだ。そう……そしてそれは恐らく、いつかの日に、海外のアニメファンが通った道でもあるのだろう。
こんかい、俺が言いたいことは、"ANIME CRIMES DIVISION"を見ろ。そして……自分の『嫁』は、大切にしろ。それだけだ。
お前は、寒さを筋肉で耐えしのげ
よく来たな、クリスマスだからといって何もないとでも思ったか?俺はサンタでもお前のママでもないので、お前が欲しいものがあるからと言って交換などはしない。俺はジョン=スパイラル・グッドスター。戦場でメリークリスマスしながらブロゴを書く男だ。
俺がきょう紹介するサーヴァントは、レオニダスだ。レオニダスは正しく使えばとてもタフな盾サーヴァントだが、それを知らないお前には、ただのシェイクスピアの互換品にしか思えないだろう。
実のところ、俺も正しくレオニダスを理解するのに、ずいぶんとかかった。だから、今そう思っていても恥じることは何もない。
ただ、「盾役?ゲオルギウス先生がいるから別にいいじゃん!」などと思ったお前は、即座に使者が突き落とされるあの深い穴が後ろにPOPする仕組みになっているので、俺からは特にいうことはない。
それでも、レオニダスを使いこなすのは、実に難しい。何故なら、中途半端に第一スキルとガッツを使っても1ターンは盾になってくれるし、レベルを上げれば第三スキルでバフもできる。雑に使ってもある程度の性能を発揮してしまう割に、本気で使うならとても苦労するタイプのサーヴァントだからだ。
端的にせつめいしよう。レオニダスの第一スキルは、罠だ。
ゲオルギウスと似たようなノリでお前がお気楽にターゲット集中すると、レオニダスは敵の攻撃を一身に浴びて即座にスリーハンドレッドしてしまうことだろう。ガッツを併用すれば持ち堪えられるが、それだけだ。クセルクセスを前に力尽きてしまうのだ。この使い方では、せいぜいレオニダスの全力である300スパルタのうち、20スパルタくらいの価値しか引き出せていないのだ。
理由はとても単純だ。レオニダスのターゲット集中スキルには、ゲオルギウスや弁慶と違って防御バフが付いていないのだ。つまり、レオニダスは生身でこうげきを受け止めているのだ。そんなことはほんらい、レオニダスとゲオルギウスのグラフィックを見比べたときにすぐわかる筈だったことだ。
では、どうすればいいのか?答えは簡単だ。回避を付与しろ。マスター礼装や、『葦の海』のような礼装を使ってもいい。そのうえで、事故防止のためにガッツを使え。
レオニダスの第一スキルは、じつのところゲオルギウスよりもむしろマシュに近い。そう、それはすなわちナチョス効率アップ……これは、ターゲット集中のためのスキルではない。宝具のための布石なのだ。スパルタを救うには、こうどな計算によってナチョスを貯め、宝具を使わなければならない。
だが、ここで問題が発生する。毎度おなじみのナチョス供給問題だ。レオニダスにはアーツカードが一枚しかない。おまけに、マシュほどのバフが乗らない(というより、マシュが高すぎる)ので、クリティカルアーツチェイン3rdAというスタバの注文めいた難行をこなしたとしても100ナチョスに届かないかのうせいがあるのだ。A■Qクリティカルブレイブとかすれば余裕で届くかもしれないが、そういうのは仲間のバンデラスが居る限りは稀な事態だろう。
これをどう解決すればいいか?答えはシンプルだ。礼装で補え。ナチョス屋の親父を頼れ。あのゆうめいなポートレート爺礼装で80ナチョスチャージすれば、第一スキルを使わないまま宝具をはつどうできるかもしれないが、60ナチョスくらいを外から補えれば、だいたい大丈夫だろう。
計算がとくいなフレンズのお前は、この時点で矛盾がはっせいしていることに気が付くだろう。ここまでの記事を読んで、レオニダスをフルに生かすなら
・回避or無敵付与
・ナチョス付与orこうりつアップ
という機能をあわせもった礼装がひつようなのだが、残念ながらそういう礼装はまだこの世に存在していない。嘗て「アズ・ユー・ウィッシュ」という礼装が存在したが、期間限定ガチャでしか出ないので、残念ながらウィッシュしてもお前の思い通りにはならない(もしくは来年三月を待て)。
今のところは、マスタースキルやナチョス屋の親父で何とかするしかないのだ。
随分と手間がかかる、とお前は思うかもしれない。俺も、ここまでナチョスについて書くのはアステリオス以来だ。だが、どうかこの記事を最後まで読んでほしい。
ともかく、ナチョスを首尾よく貯めて、宝具を発動したとしよう。そのとき、何が起こるのか?
30パーセント以上の防御バフと、ターゲット集中。そして、スター25個。それが得られるものの全てだ。
30パーセントという数字は、ゲオルギウスのスキルレベル6に相当する。しかも、オーバーチャージ3でレベル10と同等になる。決して低くはないが、はっきり高いとも言い難い数字だ。
それでも、レオニダスを使うマスターならば、この意味はわかる。
それはすなわち、宝具の連続使用、或いは重ね掛けだ。
「ちょっとまてよ」と、お前は思うだろう。「レオニダスはアーツが一枚しかないバスター野郎だぞ」と。「さっき必死で宝具を発動させたばかりじゃないか」、と。
だが、ここにFGOの罠がある。孔明の罠ではない、ナチョスの罠だ。同じことだと思ったお前は、このブロッゴに脳を毒されているので気を付けた方がいい。
レオニダスの第一スキルの話だ。同じ系統のマシュに比べて、それほどでもないと言った。だが、あれはスペック上の話だ。レオニダスのスキルが、マシュよりも二つ、勝っているところがある。
一つは、『自分のターンが終わってもナチョスアップ効果が切れない』ことだ。マシュのスキルは、自分の手番が終わった瞬間に切れる。
これが何を意味するか。FGOは、被弾した時もお情けでナチョスが貰える仕組みになっている。普段は、それは大したことのない量だ。そのはずだ。
だが、もしも。被弾をコントロールすることができたら?敵の攻撃を受け続けることができたら?
もう一つ、レオニダスの第一スキルが優れている点。それは、3ターン持続することだ。そして、レオニダスの宝具で与えられるターゲット集中は……3ターン。これが何を意味するか、分かるだろう。
レオニダスは、3ターンの間攻撃を受け続け、上がったナチョス効率でナチョスを貯め続ける。さらにその隙間に、宝具の星で自分のカードをクリティカルさせる。
結果。3ターン後には宝具のリチャージが済んでいることも珍しくない。ガッツを温存して使えば、さらに次の3ターンも耐えられるだろう。
この戦術は、味方の数が少ないほど、そして相手のヒット数が多いほど効果を発揮する。この時、お前は気付くだろう。レオニダスの第三スキルは、エンチャントのどうるいなどではない。己のバスタークリティカルで敵を殴るためのスキルだったことにだ。
唯一気を付けることは、ターゲット集中は重ね掛けが意味をなさないことだ。つまり、「ターゲット集中1ターン」が効いているターン中に宝具を使ってもターゲット集中は1ターンで切れるし、宝具を2ターンで重ね掛けしても、重複するのは防御バフだけになる。
以上、これが300スパルタのレオニダスの使い方だ。俺から言うことは、ただ一つ。レオニダスを使え、クリスマスにはスリーハンドレッドを見ろ。それだけだ。
シェイクスピアはキャノンで敵を薙ぎ払え
よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。
突然だがお前は、シェイクスピアの「ロメロとジュリエット」を知っているだろうか。これは、イタリアの都市国家、ヴェローナを舞台にした悲恋と銃撃戦とパンデミックの物語だ。
ロメロはジュリエットと恋をしたが、実家は対立するマフィアで、敵同士だった。銃撃戦に嫌気が差した二人は恋に落ち、愚かにも愛へ逃避し、メキシコのサン・ミゲル教会へと逃げ込み、アントニオ・バンデラスが教会で銃撃戦を繰り広げる。
そして二人は銃撃戦から生き延びるために毒薬で死を偽装することにしたが、その毒がT-ウィルスだったことによってジュリエットはゾンビ化してしまう。そして、ゾンビ化したジュリエットは瞬く間に感染を拡大し、イタリア半島をゾンビで埋め尽くした。
最終的にヴェローナはヴェネツィアによって制圧され、アンブレラ社が解体されたところでエンディングロールが流れ始める。ちなみに俺が好きなシーンは、ゴンドラの櫂でゾンビ感染者の頭を叩き潰すところだ。
話がそれた。読んだのがだいぶ昔なのであやふやなところもあるが、だいたいこんな話だったと思う。あと、主人公はロメロではなくロメオだった気がするが、そんなことは些細な問題に過ぎない。ちなみに、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』も、実はイタリアで制作されているのだ。
話を戻す。問題は、シェイクスピアだ。
こいつは星2で、キャスターだ。つまりステータスは低いし、攻撃宝具を持っていても使い物にならないように見える。そして本人も明らかに「戦えません」などと抜かしているが、実はコイツはロケットランチャーをギターケースの中に隠している。いや……ロケットランチャーではなくCanonだったかもしれないが、そのへんは些細なことだ。
なので、聖杯など渡さなくても、小動物をたくさんつめこんでエンチャントすれば宝具でアサシンやバーサーカーの種火を倒せるし、普通の金種火も、一発殴れば死ぬくらいまで削ることができる。そして……スキルレベル1で20ナチョスのナチョススキルを持っているベニスのナチョス売りでもある。そう。シェイクスピアはじつは、種火周回にも使えるポテンシャルを秘めているのだ(ただし、ナチョス礼装はもちろん必要だ)。付け加えるなら、宝具はたまに敵をスタンさせることもできる。
勿論、本人の宝具は二の次、という運用もとうぜんある。その場合、核になるのは第一スキル「エンチャント」だ。あと、第三スキルだ。つまり、スキル、アンドダイだ。感覚はだいたいアマデウスと同じと思っていい。
「つまり、エンチャントしたらすぐ退場していいのでは?」それでも確かにコストぶんの働きはできる。しかし、「Play out the play.」とほんにんも言っているので、できればさいごまで働かせてやるべきだ。なにせ、エンチャントは1ターンしかもたないうえに、アーツバフと違って火力を出すためにしか使えない。
そして、そのためのスキルが第二スキル「自己保存」だ。これは無敵とハラペーニョ回復がセットになったおそるべきスキルだ。これと第三スキルによって 、シェイクスピアは1ターンしか効かない「エンチャント」を、必要なタイミング(つまりメインバンデラスがバスター宝具やバスタークリティカルするタイミングだ)まで確実に運搬する役目を果たすことができる。
これは、似たようなバフを持ちながら、スキルを使い切って即退場するアマデウスとはやや異なる戦法だ。つまりシェイクスピアは、敢えて「死なない」ことができるのだ。まさに、生きるか、死ぬかが問題なのだ。
この生き汚さを応用して、概念礼装でターゲット集中を付与し、自己保存を使ってシェイクスピア・シールドにするという方法や、登場時効果がはつどうする礼装を付けて、オーダーチェンジでエンチャントが必要なときに呼び出すなど、シェイクスピアの活用法は無限大に広がってくる。いずれにせよ育てて損はないだろう。
ともかく俺が言いたいのは、シェイクスピアはCanon(カノン)を持っていること。そして、生きるか死ぬかが問題だということだ。しかし、お前がどうしようと、メキシコでは無慈悲な死がお前を襲うのだ。だから、決してゆだんすべきではない。
All's Well That Ends Well.
フィフス・エレメントのアサシンについて
よく来たな。俺はジョン=スパイラル・グッドスターだ。世間ではスペイン宗教さいばんが行われたりゾンビを撃ち殺したりという話が聞こえているが、俺はけっして数を数え間違えるようなことはなしない。
だからさいきんこのブロゴで、「星4サーヴァントの解説が多いのでは?」という話があっても、それは俺が星を数え間違えたからではないのだ。
順に話す。さいきんのFGOでは、たくさん石が配られている。それは、はっきり言ってとてつもない数だ。たぶん初心者でも、ガチャ50かいぶんくらいは石がもらえる。そうするとお前はとうぜん、ドリトスガチャを回す。
50回では星5は出ないかもしれないが、星4は4%で出るので、とうぜん、星4バンデラスをお前は持っていることになる。まんいち出なくても、チュートリアルガチャで出る。
つまり、戦力バランスを考えるとき、「俺は星3以下しか持ってない!」というようなやつのことだけを考えて攻略情報を流すのは、ほとんど存在しないマスターを相手にしているということになる。
むしろ、世の中にはすでに、星3以下のサーヴァントのこうりゃく情報が十分にすぎるくらいに溢れている。だからむしろ、引いたはいいものの、切り札の星4の使い方がわからない、というケースがあるはずなのだ。
だから俺は今回敢えて、レアキャラについてもかいせつすることにした。それも、まだ情報の少ないだろう実装から間もないサーヴァントについてだ。なので、この記事には、いわゆる真名bareが含まれている。
それは彼女、アサシン・パライソとよばれるサーヴァントだ。これは当然、仮の名前だ。しかし俺は、真名をかんぱすることに成功した。真名看破といっても、ジャンヌ・ダルクの持っている、宝具いりょく30%downとかいう腰抜けスキルではない。メキシコでいきていくための力だ。おまえにもすぐ、身に着くようになる。
パライソのアサシンとは仮の名。そう……真の名前はフィフス・エレメントのミラ・ジョヴォヴィッチだ。 画像は貼らないので、各自アマゾンプライムやネットフリックスあたりで見るか、"Leeloo "とかでググれ。
最近はもっぱらゾンビを撃ち殺しているイメージのある女ゆうだが、この映画では特徴的な髪と特徴的な服で特徴的な言葉を話し、ゴジラより多いDNAを持ったヒロインを演じている。あと、実はジャンヌ・ダルクをやっていたこともある。
フィフスエレメントがどういう映画か、ということを何も知らないお前に軽くせつめいしておくと、 ブルース・ウィリスを主演に据えて、『レオン』で儲けたリュック・ベッソン監督が好き放題撮ったSF映画だ。ストーリーについては、俺は敢えて語らない。ただ、なんか石を4つ集めてガチャを回す話だった気がする。つまり、昔のFGOだ。
それよりも今もんだいなのは、このジョヴォヴィッチがFGOというメキシコでどういうせいのうをしているかだ。
はじめに言っておくが、彼女はアサシンでスターにも関わらず、スターはあまり稼げない。だいいち、Qが二枚しかない。ただし、Aが代わりに二枚あるので、ナチョスはそれなりに稼げるし、スキルでも冷凍ナチョスを補充できる。
なので、結論から言おう。このミラ・ジョヴォヴィッチは、長期戦向きのサーヴァントだ。なので、10ターンを越えるような殴り合いで強みを発揮することになる。なので、宝具には「クリティカルダウン」みたいな事故防止きのうが付いているし、スキル封印とかもできる。
ただし、そのお陰でスキルの使用タイミングが少し、ややこしい。第一スキル「じゅじゅつ」は、真っ先に使っていい。あまり知られていないが、宝具封印をするとチャージ増加も1ターン止まるので、早めに撃った方が得だし、手が読みやすいからだ。
問題は、基本になる第二スキル「おろちの呪」と第三スキルのタイミングだ。第二スキルは宝具に間に合うように、そして第三スキルは、敵の宝具に合わせて、一度宝具を撃った後に使うのが理想だ。
詳しく説明する。彼女をはじめとするアサシンの仮想敵になるライダーは、おおむね5ゲージのチャージゲージを持っている。相手がナチョス屋でない限り、これはつまり6ターンに一度、宝具を撃ってくることを意味している。つまり、CT5のスキルが宝具のたびにリロードできることを意味するし、第一スキルを撃ち込めば、その猶予は更に1ターン増える。第三スキルは最短でCT6だ。
つまり、きちんと育てれば、敵の宝具を自前の回避スキルで封殺できるということだ。なお、これは他の回避持ちアサッシンにも当てはまることは付け加えておくが、きちんと回復と防御バフを張り続ければ、戦場に居座ることができる。
問題は、居座ったときに何ができるか、だ。第二スキル、「おろちの呪」。これは最大で5ターン中3ターン、呪いを付与する独特なせいのうを持っている。ダメージは、一回の攻撃につき1500(500×3ターン)だ。カード1枚につきひとつ、これが発動して重ね掛けできる。つまりカード1枚のダメージが1500増える、と言ってもいい。有利クラスなら、2~3割くらいのダメージ増加にすぎないだろう。
「カードバフとかの方が強いんじゃない?」と、お前は浅はかにも思うかもしれない。しかし、これは、クラス相性も、防御バフも、クリティカル低下も、ステータスも弱体も、一切関係なくダメージを蓄積させることだできるのだ。もしも、たとえば、夏の海辺でヤドカリに苦しめられたお前なら。この凄まじさを必ず理解できる筈だ。
勿論、敵が高い対魔力を持っていたり、状態異常無効バリアを張っていたときは毒をはね除けるので注意が必要だ。そのへんは、使い分けをするべきだ(応用編として、回数性のデバフ無効バリアを突破するのに「おろちの呪」を使う方法はいちおうアリだ)。
結論としては、「アサシンで長い時間殴り合いする」、「敵が頻繁にバフを張ったり、厄介なスキルを使ったりしてくる」という状況なら、きわめて有効なサーヴァントだろう。しかし、「こいつは強いのか、弱いのか?」そう結論を急ぐお前は、マンガロワ人どもと一緒に自爆して死ぬことになる。
まず単純な前提として、星4、星5のサーヴァントは強さの比較が難しい。理由は3つくらいある。ひとつは、スキル上げ難度。今回紹介してたアサシン・ジョヴォヴィッチも、スキル上げでかなり使用感が変わる部類といえるだろう。そしてもうひとつは、宝具レベルのせいだ。
これは、お前のうんめいとかカルデアの家計事情(ドリトス購買指数)とかと直結しているので、俺にはどうすることもできない。というか、知ったことではない。ただ、下手をすると宝具レベル1の星4より宝具レベル5の星3の方が強い、という事態もあり得る。実際、このジョヴォヴィッチの場合、ミシェル・ロドリゲス……もとい、百の貌のハサンという対抗馬が存在する。
だから、強い弱いは断言できない。サーヴァントによって「これができる」「これができない」という点は変わらなくても、「こっちが強い」「こっちが弱い」というアレは容易くひっくり返る。
もし、俺に言えることがあるとすれば。最後に「どのサーヴァントを使う」「どのサーヴァントを育てる」「どのサーヴァントが宝具5にするまでドリトスガチャを回す」それらを決めるのは、Twitterのフレンドでも攻略サイトでもwikiでもない。勿論、俺でもない。お前じしんだ。
ステータス、スキルレベル、宝具レベル、そして、メキシコのシーライフ……それら四つは無論、大事だろう。だがもし、それ以外に強いて影響を及ぼすものがあるとすれば。それは、五番目の要素(フィフス・エレメント)……すなわち、愛だけなのだろう。
これで、俺のブロゴは終わりだ。今回、俺が言いたかったことは一つだけだ。「自分が育てるキャラは自分で決めろ」。そして、映画の中では愛は世界を救うことがある……ただ、それだけだ。
とりあえず俺は、セイレムピックアップガチャでお前を待っている。